恩送り、そして縁送り
装い新たに神戸パルファム倶楽部を開講するにあたって、プライベートなお話を。
私の好きな言葉の中に「恩送り」があります。
以前に取材で出会った神戸在住の山下景子さん。
その初の著書「美人の日本語」の中に書かれてあった言葉です。
「恩返し」は、恩を受けた相手に直接恩を返すこと。
「恩送り」は、受けた相手に限らず、誰かからいただいた恩を別の誰かに送ること。
その恩を送られた誰かがまた別の誰かに恩を送る。
そうして、「ありがとう」の輪でみんながつながっていく…。
そんなことが書かれていました。
この言葉を知ったとき、
私は以前に母に言われた言葉を思い出したのです。
「私って、いつまでたっても親孝行できそうにないわ」
と言った私への母の返答は次のようなものでした。
「子供は3歳までに親に対する一生の恩を返してるんよ。
可愛い可愛いって育てさせて貰っただけで親は充分幸せ。
それ以降は自分の人生やから自分の思うように生きたらいい。
親孝行しないといけないって、あえて思わなくてもいい。
でも、もし親孝行しようと思ったのなら
それを自分の子供にしてあげなさい。
親ってね、子供にしてもらうより子供に何かをしてやれる方がずっと嬉しいねんよ」
私は、親の愛情には絶対勝てないな、と感じました。
とても返しきれる恩ではないとも思いました。
残念ながら私は独身で子供がいません。
送る相手がいないのです。
でも、「恩送り」という言葉と出会って、
送る相手は自分の子供でなくてもいいんだ、と改めて思ったのです。
私は情報誌の編集部時代にたくさんの素晴らしい方と出会いました。
何ものにも変えがたい素晴らしいご縁です。
そしてその皆様からたくさんのご恩をいただきました。
その「恩」と「縁」を
パルファム倶楽部を通して皆さんに送っていきたいと思っています。



